SADを単なるあがり症だからと、簡単に片づけてしまうのは危険です。
SADとはアメリカ精神医学会によって命名された病名の略称で社会不安障害のことです。
SADは人前での注目を浴びる行動に不安を感じる病気で、
単なるあがり症のことではありません。
初対面の人やよく知らない人との会話、
人前でのスピーチ・発言、
会社での電話応対、
人前での食事など
私たちがごく日常的に行っている何気ない出来事ですが
誰でも初対面では多少緊張するのは当然ですが
SAD患者は
強い不安や緊張、恐怖を感じ、手足の震え、めまい、
吐き気、赤面、うまく言葉がでないといった症状が現れ
社会生活や、仕事に支障をきたしてしまう病気です。
15歳くらいの思春期に多いことから、
ニートや引きこもりの要因になっていると考えられていて、症状が慢性化すると、
うつ病やパニック障害などを併発する恐れがあるため、早期の治療が必要です。
日本国内では、約300万人以上のSAD患者がいると推定されており、
けっして珍しい病気ではないのです。
最近は、30代や40代で管理職について、
人前で発言する機会が増えることで発症する例も多いのです。
若い年代ばかりではないってことですね。
SADは精神科での薬物療法や精神療法で症状が改善します。
特に、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が効果的で、
服用を続けることで劇的に症状が改善するSAD患者も多いのです。
SADの症状は日常生活にも支障をきたすため、
自殺を考えたことがある人の割合はうつ病の人よりも多いそうです。
周りの人が思っている以上に患者達は悩んでいます、
SAD患者のご家族、お友達はよく理解して
一緒に改善していく協力が必要になります。
SADになってしまったら、一人で悩まないで早めに精神科に行きましょう。